“喬林 知” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:喬林 知 (25 件 / 3 ページ)

1月に読んだ本と同人関連のお知らせ

1月、ラノベ4冊しか読んでない!!!!!
今月は本当に、壮絶な勢いで本を読みませんでした。年末に出た文学少女がまだ読み終わっていないような体たらく。特にこれといって超お勧めしたい!という本もなかったので、今月のオススメやらなにやらは一回お休みとさせていただきます。敢えて言うと俺妹5がなかなか面白かったです。

あと毎月やっていた「人気のあった記事」もある意味面白みがないのでやめておきます。

とある日の当ブログのアクセス解析
色々な意味で、相変わらずバカテスに対して歪みなかった。

同人関係のお知らせ

冬コミから1カ月ほど経って超今さらですが、冬コミで発行したバカテス本2冊を
とらのあなさんで扱って戴けることになりました!

来週にはサンクリもありますので、サンクリ2日目(違)とか、とらのあなさんでは今バカテス本特集してるみたいなので、他のサークルさんのバカテス本のついでにでもぜひどうぞ。

↓下記のURLから商品ページに飛びます。
 ●バカのおと バカとテストの再録本
https://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/21/21/040010212146.html
 ●とある性別への戯歌
https://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/21/21/040010212145.html


2010年1月の読了記録

今月から読書メーターの抽出に切り替えてみました。MM最近全く使ってない……
ラノベを抜き出せないので冊数が増えてしまうのが最大の欠点ですが……まあいいや。

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後はマのつく石の壁!

 

眞魔国を遠く離れた水上都市ダルコで、濡れ衣を着せられ刑務所に投獄されてしまったおれ、渋谷有利(職業・魔王)は、脱走もできず釈放も期待できないまま、囚人仲間のグウェンダルや村田と一緒に監獄の中を調べることに。一方、魔王不在の眞魔国ではアニシナの(不安な)指導の下、影武者作戦が開始。更には「禁忌の箱」の扱いを巡って、思わぬ人物が予想外の行動をとり始めていた!?お待たせしましたまるマシリーズ本編17弾。(「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

「刑務所」編(?)完結編。
やっぱり2?3冊くらいで1まとまりになってるとちょうどよい気がします、このシリーズ。

大体いつも通りのまるマなんだけど、「禁忌の箱」の鍵やらなんか半端な復活らしきものを遂げた眞王など、不穏な雰囲気漂いまくり。有利の方もなんだか異変が……ということで、今後また重たい展開になっていくことが予想されて戦々恐々。「鏡の水底」の“鍵”についてはウィンコットの血がどうのこうの、の時点でなんとなく予想ついたけど…

とりあえず、今シリーズの最大のポイントは次男おかえり!でしょうか。しかし次男あれだけ引きずって置いて、そんなあっさり翻しちゃっていいのか…みたいなのはツッコんじゃだめなのか。最近不安定気味な有利にとって、なんだかんだで今一番側にいて安心させてくれる人物はコンラッドなんだろうから素直に喜びたいんですけど……うん……コンラッド、ヘタレ。

一方で眞魔国残留組の三男に次々と不吉なフラグが立っているなあ……あらすじを読む限り次巻以降のシリーズでは三男と眞王に焦点があたりそうな感じだったので、次シリーズでの三男大活躍に期待したいです。で、できれば次はもうちょっと早く出てください!!

ヴォルフ×ユーリ派としては、最近のまるマには男前ヴォルフ分が足りません。


前はマのつく鉄格子!

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

聖砂国からの帰路、村田と共に海に投げ出され、渦に引きこまれてしまった渋谷有利。いつもの地球への帰還コースか…と思いきや魚と共に網にかかって、追い掛けてきたグウェンダルともども漂流(?)するハメに。一方、残されたヴォルフラムやギュンター達の間にも異変が!?
   個人的お気に入り度数
あんなキャラやらこんなキャラやらがこぞって再登場の新シリーズ開幕。聖砂国編はずっと重い展開だったので、コミカルなテンションがもどってきてホッとしました。ギュンターとギーゼラ・ヴォルフラムは良い漫才トリオですね(失礼)。やっぱ「マ」シリーズはあまり重くならないほうが好み。

漂流の末、眞魔国から遠く離れた水上港湾都市・ダルコにたどり着き、何故か監獄にぶち込まれてしまった有利・村田・グウェンダルの所にはツェリ様の従者・シュバリエが、有利達とは別ルートで聖砂国から帰る途中のコンラッドにはキーナンが、そして船の上に残されたギュンター・ギーゼラ・ヴォルフの元には色々とアレな格好な眞王様が…とこれまでちょろっと出番のあったキャラクターたちが改めて登場……ってごめん、マジでキーナンって誰?(おい)眞王様は前回出てきたからまだしも、キーナンとシュバリエとか普通にどこに出てきたか思い出せなかったのですが。そろそろこの作品もキャラが増えすぎて設定の把握が辛くなってきたなあ……。

眞王様、登場の仕方がインパクトありすぎてこの巻だけ読むともうギャグキャラにしか見えない!!のですが、これまでの話でそれだけの人物ではないことは十分実証済みだからなあ…言動からしても、ただの気まぐれで出てきたのではないことは明白なのですが、彼の正体を知っている村田達とはぐれて行動しているギュンターやヴォルフ達があっさり信じてしまっている感じなのが不安です。ギャグキャラ装ってるところが逆に不穏な感じで、何はともあれヴォルフ逃げて逃げてーーー!!!!「凍土の業火」の鍵の話といい、最近のヴォルフの周囲は不穏なフラグが乱立しているような気がしてとても心配です。

それにしても、出番はないのにおいしいところはさりげなく持っていくアニシナ様噴いた。毒女広まりすぎ!


眞マ国より愛をこめて

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

危険を顧みず、“箱”の力を使って異世界へのトリップを敢行しようとする村田。ところが途中で他の力に介入され、見知らぬ…しかし、彼の魂が知っている男・眞王の魂の元に引き寄せられてしまう。彼の口から語られる、眞王と大賢者の馴れ初めとは…!?
   個人的お気に入り度数
短編集第五弾……というよりも、「聖砂国編」を中心にした本編補完話と言った方が正しいかも。初代魔王こと「眞王」と、その軍師であった「大賢者」の馴れ初めや有利と村田の馴れ初め話もかたられて、全体的にこれなんて村ユスペシャル?とりあえず村田好きは必見というカンジのお話です。

結構楽しめましたが聖砂国編の終盤がグダグダだったので相対的に面白く感じたという部分が大きいかも。いや、決してつまらなくは無いんですがそろそろコテコテに笑わせてくれる今までの「まるマシリーズ」に戻ってほしいなあ…というのが本音。それなのに今回の短編でもどんどん暗い方向に物語が進んでしまいそうな伏線が張られていって、正直ちょっと不安です。

あと、後書きで「15.5」と称された書きおろし「彼はまだ還らない」は、多少無理してでも本編“聖砂国編”のラスト・エピソードとして「故郷マ」に入れて欲しかったです。砂マ・故郷マのページ数や構成を調整すれば、出来なくはなかった筈だと考えると本当に残念。まあその前から兆候はあったとはいえ…某なんとかのファンブックじゃないけど、アニメ3期にあわせて「砂マ」を強引に出しちゃって後のテンポが狂いまくった感が否めないんだよなぁ。

新たな伏線も張られたことだし、本編次回作はまた面白い組み合わせでの冒険が期待できそうなので、そちらに期待したいと思います。良くも悪くも「つなぎ」の一冊でした。

まあ正直、何が一番不満なのかって「故郷マ」以降ヴォルフラムの出番が少なすぎて涙が止まらないわけですが。畜生畜生!!ラストのオトコマエなヴォルフが唯一の心の清涼剤でしたよ畜生!!!


故郷へマのつく舵をとれ!

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

合流を果たしたユーリ達の前に死者の軍団を引き連れて現れたのは、聖砂国皇帝のイェルシーと死んだ筈のヨザックだった。傷ついた村田を人質に取った彼らは、サラレギー、ユーリとの身柄交換を迫る。進退窮まったユーリはある決断を下し…
   個人的お気に入り度数
後書きで著者本人が「終わるとは思わなかった」とまで言ってますが、それだけ煮詰まって煮詰まって煮詰まっちゃったんだろうなあというのがどことなく伝わってくる「聖砂国編」、完結編。なんか展開が駆け足というか、作者自身の焦りが文章に乗ってしまっている気がするというか…無理やり終わらせました感が物凄くするというか………うーん。

毒女アニシナ様の大活躍もギュンターの大暴走も本当にオマケ程度しかなくて、“魔王モード”有利の大岡裁きモードもないまるマシリーズってやっぱりなんか味気ない。ラストバトルとか読むのかなり辛かったんですけど。その割りに終わり方もなんだか様々な点でスッキリしなくて…全体的に「これは私がまるマに求めてる展開ではないなぁ」というのが第一の感想でした。やっぱこのシリーズは適度にシリアスにそして適度にギャグな路線を貫いて欲しい。

魔王モードについては、なんか今後の展開をまたちょっと匂わせるような使い方で、色々また暗い話になりそうな予感。もうあの“魔王様”は大岡裁きだけやってればいいのに(待て)。ていうかコンラッドの実父の話とか思いっきり忘れてて、読んでて混乱した…。

聖砂国編では相当行き詰っていたようなので、とりあえずシリーズにオチがついたことだけでも喜ぶべきだろうか。次の本編シリーズではまたもとの明るい路線に戻る事を期待してます。来月の短編は読むとしても、次の本編シリーズの方向性次第ではいい加減切るかも…また聖砂国みたいな展開になってリアルタイムで追いかけようとしたら正直読むの辛いと思うし。


砂はマのつく途の先!

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

ひと悶着あったもののなんとかコンラッドやヴォルフラムと合流した有利は聖砂国を移動する途中、水を求めてとあるオアシスに立ち寄る。そこでは「水」を巡って諍いが起こっており…
   個人的お気に入り度数
祝・1年半ぶりの本編新刊!!……なのは嬉しいけど、悲しいくらいに「次回への繋ぎ」でした。刊行時期を更に延期してでもいいから、もうちょっと内容が欲しかったなあ…。

早い話がヴォルフラムの漢前な姿に有利がドキマギする話(勘違い)。冒頭からオトコマエな発言かましてくれたり、砂漠のオアシスの戦いでは有利を守ってかっこいい所見せてくれたり…と聖砂国編で今まで扱いが不遇だった憂さを晴らすような大活躍です。

いやあしかし、話が進まないのが本当にもどかしい。コンラッド達と合流して話が核心に……と思ったらオアシスでひと悶着始まるし、で漸く急展開に!と思ったらここで「次回に続く」かよ!!!みたいな。テンポ悪いというか物語が進んだ気がしないというか、ラストダンジョン眼前にして、取り残してたサブイベントを片っ端から起こしたりとか、適当なダンジョンでレベル上げしてるRPGのプレイを見ているような、そんな気分でした。個人的にはとっととラストダンジョン行って欲しかったDEATH。

あと、今回も残され組の出番がなかったのが痛いのかも。毒女様は有利の想像の中でのみ登場、ギュンターは妙なところで存在感をきっちりアピールしておりますが、ご本人の登場は無し。やはりシリアス展開ばかりが続くとこのシリーズはかなり息が詰まる。渋谷兄弟の勘違いなやりとり(?)が唯一の心の清涼剤でした。あと刈りポニで和んだ。

とにかく聖砂国編に入ってから、続きモノなのに1回の話数が(私が今まで読んできたシリーズと比較すると)極端に少ないので、本当にもどかしい。電撃文庫のシリーズモノは短いと思ったシリーズでもほとんど皆300ページ前後はありますし、1巻あたり200ページ強って相当少ないと思うのですが、更にそこに無駄に短編が入るので毎回本編のページ数は150ページ前後。電撃の平均的なシリーズ作品の1巻辺りのページ数の半分とか考えるともう…。

ハマったのは「今日からマ王!」が出た後だったので私はそんなに待ってたわけじゃないんだけど、前回の引きが凶悪すぎたからその分毒にも薬にもならない展開にガッカリというのが本音だったりします。というか前回のラストで起こったアレはもうちょっとページ数割いて引きずっても良かったんじゃあ……とか。

次巻では今度こそ物語に大きな動きがありそうなので、そちらに期待。
…次は早めに出てくれるといいんだけど。


今日からマ王!?

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

先人曰く、「親は子供に疎まれないのは、中学に上がるまでの十数年に過ぎない」という。ならばせめて疎まれるようになる前にグレタと沢山思い出を作っておこう!と親子ミュージカルを決行したユーリ達。その夜、親子ミュージカルに触発されてグレタの部屋に忍び込んだといういかにも怪しい男から、“血盟城の奥に、前王陛下が作った禁断の花園がある”と聞かされるのだが…?マ王シリーズ外伝第四弾。
 

第一話の「マ王奥」が色々な方向で最高w
「あのツェリ様が作った」というのと、マイヨールの容姿からしてどんな「秘密の花園」なのか誰か1人でも想像出来ないものか…言葉の響きだけで舞い上がってしまうユーリが凄く年相応の少年らしくてなんとも可愛いです(笑)

そしてどんどん毒女アニシナに毒されていくグレタ…“罠女を目指す!!”とか言い出しちゃう辺りホント最高。個人的には是非アニシナもびっくりな漢前少女に育って頂きたいものですネ!そしてアニメを見ていないので判らないのですが「意外に男前な声のヴォルフ」にときめく(笑)

有利がアニシナのふしぎ道具で皆の夢を除き見る「だってお年頃なんだもん」。
村田の夢といい、ラストのアニシナの台詞といい、コミカルな中にもちょっとシリアスな部分もあり…しみじみと良い話でした。特にラストのアニシナの言葉が凄く心に響く。ユーリは自分が何もしてないとおもってるかもしれないけど、彼が来たことによって変わったことも沢山あるんだなあと実感させられるお話。

ヨザック視点から語られるあの人達の出会いを描いた過去編「迷ううちに花は」。
若き日のアニシナ様が可愛すぎて鼻血でます。グウェンダルとの夫婦漫才ぶりもこの頃から健在。「箱はマのつく水の底!」を読んだ後だと元気なヨザックの姿にしんみりしてしまいますね。

コンラッドとスザナ・ジュリアのちょっとしたエピソード「星の名前」と、コンラッド視点から語られる「大切なひとを失った」。
うわー、初登場のスザナ・ジュリアが予想以上に可愛い。でもアニシナ・ツェリ様と並べられる美女ということで一筋縄ではいかない人物らしい(笑)是非とも彼女のエピソードも見てみたいです。

というわけで長いこと気合で読んできた「まるマ」シリーズも漸く最新刊まで読み終わりました。うわー、他のラノベを消化しつつだったし、凄く長く感じましたねー。これだけの長編シリーズを一気読みしたのは久しぶりです(笑)
本編は非常に気になるところで終っているので、ここは早い所続きを出して欲しいなあ。



しかし、戦いは実はこれで終わりではなかったのだ…!
番外編へ続く!(明日くらいに更新予定)


箱はマのつく水の底!

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

コンラッドとはぐれ、ヨザックを失い、サラレギーと二人きりでいわくつきの地下道を行くユーリ。精神的なショックからか視力を失ったユーリをサラレギーは更に追いつめようとする。その頃勝利達と意見を違えた村田は単身で異世界に渡る為行動を開始して…!?
 

遂にコメディパートが殆どなくなってしまって鬱展開まっさかりなまるマシリーズ。ストーリーも短いページ数でブツ切りだし例によって嫌すぎる所で切れてるし…聖砂国篇をリアルタイムで追いかけてたら読むの挫折してた危険性もあったかも…。

今回はヨザックを失って鬱々としているユーリを更に追いつめるサラレギーと、少々危険な方法で異世界に渡ろうとする村田がメイン。前世以前の記憶を有する村田が歩んできた苦悩のシーンが印象的でした。そして「地にはマのつく星が降る!」で有利が感じていた安心感と同じ、もしくはそれ以上のものを村田が有利に感じていたというのは少し感慨深い。何はともあれ今回の村田はボブ&勝利組を出し抜いた件といい、前世以前の記憶の話といいかっこよすぎる。くそ、やめてくれ、あんたの逆ツンデレっぷりに萌えてしまうじゃないか!!

(※逆ツンデレ:普段はだらしなく、おちゃらけている人物が、真面目な話しをしてきたり、実は重荷を背負ってたりする様の事。某SNSで発祥し、密かに私が現在一番プッシュしている萌え属性。ちなみに、これに対してヴォルフラムはその手のコミュニティで必ず名前があがる程展開的な男のツンデレである。)

対して聖砂国組はますます重いですねー。非常事態とはいえもうすっかり大シマロンの事とか忘れて陛下陛下言いまくってる気がするコンラッドが素敵すぎです。あんた、そんなに陛下LOVEならシマロンなんか行かなきゃ良かったのに、このー!(笑)

いやあしかし、ギュンターも毒女アニシナもグレタも出てこないまるマがこれだけキツイとは…確かにこの状態で眞魔国残留組のほのぼの小ネタを挟まれても微妙な気はしますが…。どこまでも鬱展開まっしぐらで、どこで息継ぎをすればいいのか判りません。本編がたった140ページで終わるのはある意味救いですが、これはこれで物凄く蛇の生殺しという感じ。ていうかもう少しお待たせしても構わないからこんなページ数で分冊しないで欲しい。300ページで分冊とか、何度も言うけど電撃文庫だったらありえない措置だよなあ…近頃の少女小説って皆こうなのか!?

あと聖砂国篇に入って以来、めっきりBL小説化が著しいのが気になります。カロリア篇の頃から似たような傾向がありましたが、近頃の挿絵の狙いっぷりは酷い。特に75ページと115ページは電車の中では間違っても開けません。なんだこの全開エロス…さすがBL漫画も描かれているテマリ先生だぜ!!!うっかり萌えちゃっただなんてそんな…ッ、サラレギー×ユーリ萌えなんてちっとも考えてないよ!!!??

サラレギーはエロい仕草でユーリをいたぶるし
コンラッドは正直、眞魔国に渡る前より陛下LOVE度アップしてるし
ムラケンまでナチュラルHOMOな彼らに毒されたのか、今回遂に

「僕はずっと渋谷有利がほしかったんだ」

なんて言い出します。ちょっ、所有宣言キタコレ!!!


しかしここまできたら何故最後の展開に挿絵が付かないのか小1時間問い詰めたいのですね。
ちょっとヴォーーールーーーフーーーー!!!!!


とりあえずヴォルフラムスキーとして、現在物凄い蛇の生殺し状態なので早い所最新刊出してくださいお願いしますマジで。


短編の「マ王陛下の花嫁は誰だ!?」は本編の衝撃が大きすぎて特にいう事なし。あ、入れ替わった有利と村田の挿絵が非常に可愛かったです。というか何度も言ってるけど短編は短編で別に一冊出して頂いて、本編で余計な分冊を繰り返さないで頂きたい。


宝はマのつく土の中!

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

小シマロン国王サラレギーの手酷い裏切りを受け、命からがら逃げ出したユーリたちを助けたのは「ベネラ」と名乗る老婆?禁忌の箱を空け、こちらの世界に飛ばされたヘイゼル・グレイブスだった。地下の反抗組織に匿われた一行はシマロンで知り合った神族の双子・フレディとジェイソンが処刑されそうになっているという話を聞きつけるが…!?
 

どんどん暗い方向に話が転がり続けるまるマシリーズ。今刊だけよんだらこれの第一巻が明らかにギャグ小説の類だったなんて誰が想像するでしょう。暗い、暗すぎるよ!!

コンラッドとははぐれ、ヨザックは……で、今回の聖砂国組はどこをとっても救い無し。というかヨザックは前半であざとすぎる行動を取り捲り、読んでいる我々をハラハラさせまくってくれましたが、色々な意味でテンプレ過ぎる行動に涙、涙。

何はともあれ、今回は蓋を開けてみればヨザックが一人で死亡フラグを立てまくる話という言葉できっぱり解説できそう。ユーリとの出会いを振り返ってみたり、ちょっとイイ台詞言ってみたりと…もう今回は本当にあざとすぎですよ!

思わぬところで親馬鹿っぷりを発揮するヴォルフラムとか刈りポニのゆくえとか、何気に面白い小ネタもあるのですがやはりメインの所がどんどん救いの無い方向に…ヨザックの無事を祈ると同時に、早く本来のコミカル路線に戻ってくれないかなあと祈るばっかりです。


やがてマのつく歌になる!

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

聖砂国に向かう船の中で、亡命して送り返されそうとしている難民達を発見したユーリ。なんとかして彼らを助けようとするユーリは、一世一代の大芝居を演じることに。一方、ひょんなことから4つの“禁忌の箱”のうちの1つが聖砂国にあることが発覚して…。聖砂国でコンラッドが、羽田空港で勝利が出会った意外な人物とは!?
 

近頃なんだか物凄くストーリーの進み具合が遅くてヤキモキさせられる「まるマ」シリーズ。前巻の感想でぼやいたとおり、「これがマのつく第一歩!」と1冊にまとめて出した方がテンポ良く読めたんじゃないでしょうか?やっぱりどうにも分冊した意味がわからない…

ユーリの王としての成長や眞魔国の人々の変化が見て取れる一冊。ダカスコスが船の中で交わした会話が非常にツボです。ユーリは自分が王様になってやったことなんて殆ど無いと思っているけど、やはりユーリの存在によって眞魔国の人々にもたらされた変化は大きかったんだなあと、ちょっと嬉しい気分になれました。同時に貨物船の中の難民を助ける為にユーリたちが一芝居打つシーンが非常にツボ。花形船長の台詞がいちいちまた熱い。

ダカスコスにしろ花形船長にしろ、生まれついた国の価値観というものは私達が考えていたより大きなものなんだな、と実感させられます。ダカスコスは「人間は魔族の敵」だと思ってて、花形船長は「奴隷は自分達とは違う、虐げられて当然の存在」と思っていたわけですがその二人の価値観をユーリが変えたのだとしたらそれってかなりすごいことだなあ、と思うと思わず胸がジーンとなってしまうシーンでした。

そして遂に外伝「お嬢様とは仮の姿!」のキャラクターが本編に密接に絡んで来ます。勘違いゲイシャガール・アビゲイルが非常に良いです。そしてなんだかすっかり“振り回され属性”な渋谷兄(笑)

サラレギーの正体には少々驚いたものの、その目論見に関しては色々と予想通りな展開でした。それにしてもまた嫌な所で切ってくれるなあ…。


ところで170ページの挿絵はコンラッドがユーリを襲ってるようにしか見えません。
なんですかこのファンサービスはテマリ先生!!